2024.08.06
【食育】土用の丑の日
こんにちは。
井の頭園栄養士のりょうTです。
昨日(8月5日)は「土用の丑の日」でした。うなぎは食べましたか?
そもそも、どうして土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのでしょうか?
まず、「土用の丑の日」とはなんでしょうか。
「土用」・・・季節の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間のこと。
「丑の日」・・・十二支にあてはめて丑(うし)に当たる日のこと。
では、どうして「うなぎ」を食べるようになったのでしょうか。
日本では昔から、夏土用の期間は夏バテしやすいこともあり、「丑の日」に身体に良い「う」のつく食べ物(梅干し・瓜・うどんなど)を食べる「食い養生」の風習がありました。
これにうなぎが加わった由来には、諸説ありますが、その一つが蘭学者の平賀源内の宣伝説です。
江戸時代、旬の時期から外れ、味がこってりしていたうなぎの蒲焼きは、夏には売れない商材でした。そこで、夏にも売上げアップを図りたいと考えたうなぎ屋が平賀源内に相談したところ、彼は「本日 土用丑の日」という看板を出すことを提案。
(江戸年中風俗之絵=橋本養邦画=)
見慣れない言葉に足を止めたお客さんに、店の主人が源内直伝の宣伝文句を並べ、店に引き込みをしました。その甲斐あって、お店が大繁盛。その後、他のうなぎ屋もその評判を聞きつけ、真似するようになったことで、「土用丑の日」にうなぎを食べる習慣が定着したということです。
土用の丑の日ではなくてもうなぎはスナミナがついたり、夏バテ防止にぴったりの食材です。是非、夏には一回は食べてほしいです。
ケンパ井の頭 りょうT